研究課題/領域番号 |
17K03140
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
アジア史・アフリカ史
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研究機関 | 札幌大学 |
研究代表者 |
高瀬 奈津子 札幌大学, 地域共創学群, 教授 (00382458)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 唐代宦官 / 唐代石刻史料 / 宦官家族 / 婚姻関係 / 埋葬地 / 内諸司使 / 長安 / 唐宋変革期 / 宦官養子制 / 東洋史 / 中国隋唐史 / 石刻史料 |
研究成果の概要 |
唐代宦官やその家族の墓誌銘の収集と整理、先行研究の整理を行った。その整理の過程で、宣宗期の有力宦官の妹と養女の墓誌、中下層の宦官家族の女性の墓誌を用いて、宦官の婚姻関係が果たした役割を考察した。その研究成果は論文化して公表することができた。続いて、宦官家族の埋葬地が時期によって変化することを明らかにし、その成果をシンポジウムで発表した。現在は、さらに居住地の情報も加え、埋葬地が変化する背景についても検討しており、論文作成の準備中である。 さらに、財政関連の内諸司使に就任した宦官の官歴の表を作成中であり、宦官が内庫を管轄した影響について検討中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
唐後半期において宦官が権力維持できた要因として、宦官が疑似的家族を作ることが挙げられるが、本研究では、婚姻関係による宦官勢力の成立には、妻や養女が欠かせないことを明らかにした。また、宦官の埋葬地について、本研究では、時期による分布状況の違いを明らかにした。この違いには宦官勢力内の対立と皇帝との関係が関わることから、唐後半期の皇帝権力の特色について新たな知見を提示できたと思われる。
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