研究課題/領域番号 |
17K03141
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
アジア史・アフリカ史
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研究機関 | 東北学院大学 |
研究代表者 |
小沼 孝博 東北学院大学, 文学部, 教授 (30509378)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | ジューンガル / 遊牧国家 / 交易 / 交通 / オアシス / 遊牧民 / 定住民 / 新疆 / ムスリム / 天山山脈 / 中央ユーラシア / 中央アジア / ムザルト峠 / モグール・ウルス / カシュガル / 歴史地理 / モグール / オイラト / 南北交通 / オアシス定住民 / 東トルキスタン |
研究成果の概要 |
本研究は、18世紀中葉における遊牧国家ジューンガルの滅亡を、清朝による「征服」という結果ではなく、「崩壊」という内部の過程を重視して再検討するものであった。具体的な成果としては、遊牧国家を「多様な集団の連合体」と理解する前提のもと、特にジューンガル政権とオアシス出身者の関係を交通や交易に注目して明らかにし、それらの清朝征服後における変化を追究した。また、本研究に関連する史料や史料用語を検証し、文献学的な検討もおこなった。本研究により、遊牧国家の消滅をともなった18世紀中葉の天山山脈南北一帯(中央アジア東部)の社会像の変遷を、断絶させずに、トータルに把握することが可能となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で扱った事象は、一遊牧国家の消滅、或いは一地域の征服という範疇にとどまるものではなく、世界史上で重要な役割を果たしてきた遊牧国家が消滅し、拡大を続ける大陸帝国(清やロシア)によって中央アジア世界が併呑・分断されていく転機の一コマである。本研究は、世界史的な構造変動のプロセスを、内側からつぶさに観察し、具体的に提示するという目的を兼ねており、その成果の一部を英語・中国語でも公開し、また学生・一般読者向けの図書(分担執筆)に反映できた点は、大きな学術的・社会的意義を有する。
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