研究課題/領域番号 |
17K03142
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
アジア史・アフリカ史
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研究機関 | 常磐大学 |
研究代表者 |
崔 蘭英 常磐大学, 人間科学部, 准教授 (80396803)
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研究分担者 |
北原 スマ子 日本女子大学, 文学部, 研究員 (60793552)
平石 淑子 日本女子大学, 文学部, 教授 (90307132)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 東アジア / 人的ネットワーク / 漢文 / 漢詩 / 近代 / 交流 / 交渉 / 思想 / 漢詩文 / 歴史 / 文化 / 文学 / 漢詩・漢文 |
研究成果の概要 |
本研究では「西洋の衝撃」以後の危機意識の下、東アジア三国(日本、朝鮮、清)の知識人たちが、共通の教養、コミュニケーションの手段であった漢字、漢文を使って構築した人的ネットワークの具体的様相と、それが当時、及びその後の東アジアの国際関係に実際に及ぼした影響について明らかにするために、まず基礎的な事実関係を把握することを目指した。そこで、国内外において詩文、書簡類を収集し、分析・検討を加えて、興亜会や清国公使館および民間人の交流の場を通して形成される三国の知識人たちの人的ネットワークの実態を明らかにした。さらに、漢詩・漢文が当時の東アジア知識人たちの思想を共有する手段となりえたことを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の東アジアにおける「近代」の政治史、外交史の研究は、主に外交文書類によってなされてきた。そのため、いわゆる「同文同種」と呼ばれる所以の共通の文化的基盤である漢字、漢文によって形成された人的ネットワークが政治、外交や国際関係に及ぼした影響については見落とされてきた。 本研究では、この人的ネットワークがどこで、如何なる人々の間で、何を目的に、どのようにして形成されたのかということを文学的視点をも加えて具体的に明らかにした。これによって今後、19世紀後半以降の歴史研究のみならず、文学研究の領域にも新たな視点をもたらしうると期待できる。
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