研究課題/領域番号 |
17K03146
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
アジア史・アフリカ史
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
石黒 ひさ子 明治大学, 研究・知財戦略機構(駿河台), 研究推進員 (30445861)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 墨書陶磁器 / 綱首 / 綱 / 花押 / 貿易陶磁 / 南海Ⅰ号 / アジア史 / 史料研究 / 東アジア海域史 / 中国陶磁器 |
研究成果の概要 |
本研究では、史料としての活用することを目指し、墨書陶磁器の資料集成とそのデータベース化を目的とした。墨書陶磁器は主に中国産の陶磁器に墨書されているため、中国では内蒙古自治区、江蘇省、河南省、広東省等での現地調査、また香港、韓国、台湾澎湖島でも資料実見調査を行った。日本国内でも尼崎、奄美諸島、平泉、長崎、福岡、京都等多数の遺跡に赴き墨書陶磁器を調査した。 この現地調査をベースとして、国内外の学会で墨書陶磁器に関わる研究発表を実施し、本研究期間中に墨書陶磁器に関連する学術論文6篇を発表した。データベースについては「南海Ⅰ号」墨書陶磁器データベースを作成、『中国出土墨書陶磁器集成』を刊行した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
墨書陶磁器は日本においては12~13世紀の中国との貿易や海域交流の実態を示すものとして重要性が理解されているが、中国において陶磁器に墨書するという習慣が宋代を中心に広範囲に見られることもあり、中国国内ではその重要性に着目する研究者はまだ多くない。本研究期間中、中国内の多くの研究機関を訪問し、本研究の墨書陶磁器研究は高く評価され、中国での論文発表や大学講座の機会も得た。 また本研究で作成した墨書陶磁器データベースはインターネット上でも閲覧可能となっているが、本研究の成果を広く発信するために冊子体の集成も刊行した。このデータベース及び刊行物は今後の墨書陶磁器研究の基礎となるものと評価されている。
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