研究課題/領域番号 |
17K03147
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
アジア史・アフリカ史
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
飯山 知保 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (20549513)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 碑刻史料 / モンゴル統治 / 祖先伝承 / 碑文の再解釈 / 華北 / モンゴル時代 / 碑刻 / モンゴル支配 / 非漢人 / 大清一統志 / モンゴル時代の記憶 / 碑刻の保存 / 中央ユーラシアからの移民 / 元明交替 / アイデンティティ / 華北社会 / 親族組織 / 先塋碑 / 系譜編纂 / 東洋史 / 「民族」アイデンティティ / モンゴル帝国 |
研究成果の概要 |
13世紀から19世紀の中国華北における、祖先伝承の記録を目的とした史料(族譜・家譜など)や、関連する碑刻史料の収集・分析、そして13-14世紀の華北における新たな碑刻慣習の勃興とその背景についても考察を行った。 前者の成果は、複数の学会における研究報告と、日本語による一般読者に向けた概説的文章として公表された。後者の成果は、ハーバード大学出版社より、英語の専著として出版された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来、史料が偏在する南方中国を中心とした行われてきた歴史的「中国」社会の研究に対し、碑刻史料を全面的に用いて史料の欠落を補った上で、いままで通時的な知見に乏しかった華北社会の歴史を明らかにした。この結果、歴史的「中国」における社会の構造や、国家との関係、そして非中国的要素の存在のあり方などには、非常に顕著な多様性があり、とくに外来の征服者の統治がいかに、そしてどのくらい長く行われたのかにより、在地社会の指導者層のあり方や、その存続の原則などに、従来は想像されてこなかった非中国政権の統治の影響・痕跡があることが分かった。
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