研究課題/領域番号 |
17K03151
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
アジア史・アフリカ史
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
菊池 一隆 愛知学院大学, 文学部, 教授 (00153049)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 中国近現代政治経済史 / 第二次世界大戦 / 中国抗日戦争 / 重慶国民政府 / 太平洋戦争 / 華僑 / 献金 / 日本品ボイコット / 大英帝国 / 華僑献金 / 中国近現代史 / 抗日献金 / 後方支援 / オーストラリア軍 |
研究成果の概要 |
第二次世界大戦期における華僑の抗日動態、ネットワークと断絶、移動に関しては不明点が多い。そこで、今回は、研究が極めて少ないオセアニア華僑、すなわちオーストラリア、ニュージーランドなど各華僑に焦点をあわせ、実態解明に本格的に取り組んだ。その結果、オーストラリアでは華僑が鉱山業、農業等を職業とし、白人移民の妨害や差別を受けながらも生活圏を築きあげたことを解明した。また、ニュージーランドでも同様な傾向があるが、太平洋戦争の勃発後、戦場に近く、食料供給など後方支援をおこない、差別撤廃に大きく前進した。また、スコットランドからのオセアニア移民と華僑との関係も考察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、種々の要因による移動、特に民族移動について欧米各国で研究が活発である。その影響もあり、日本でも移動の研究が進展しているが、その一環として中国人の移動、定住の観点から世界華僑が注目を浴びている。ただし地域が限定されている研究が多いことは惜しまれる。私の場合、世界的規模を視野に入れている。今回の科研では、第2次世界大戦期のオセアニア華僑を真正面からとりあげ、抗日運動、華僑排斥運動や先住民との関係を含め、従来の研究の空白部分を埋め、かつ華僑研究を深化させた意味で学術価値が高い。また、現代社会における異民族との和解、共生、協力を考える上で一助となり、社会的意義がある。
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