研究課題/領域番号 |
17K03160
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ史・アメリカ史
|
研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
山崎 彰 山形大学, 人文社会科学部, 教授 (30191258)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
|
キーワード | 市民的公共圏 / 農村社会 / ブランデンブルク / 農業協会 / 学校教員会議 / 農村市民交流圏 / 農村学校教員会議 / 市民的交流圏 / 農村学校 / 教員養成 / ブランデンブルク州立中央文書館 / アルプレヒト・テーア / イツェンプリッツ伯夫人 / オーデル地方 / 農村市民社会 / 公益協会 / 郷土協会 |
研究成果の概要 |
本研究は、ブランデンブルク州における農村的市民交流圏の生成と構造を、19世紀前半にまで遡って解明した。1791年にブランデンブルクでは最初の近代的農村結社「マルク経済協会」が設立されて以降、農村内で身分を超えて農業や教育に関する情報や意見の交換が行われた。プロイセン改革期には、領地や教区の境界を越えて農村学校教員会議が開催され、土地貴族や農場経営者ばかりではなく、農民たちも郡農業協会、家畜品評会や農機具展示会などの場で交流が行われた。1840年前後になると、郡などの地域レベルでも、農業協会が数多く設立され、これには農民たちも参加した。これらについて、文書館史料にもとづき、明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
16~18世紀のブランデンブルク農村に関しては、歴史人類学や歴史人口学的な手法も利用しながら詳細な社会史研究の成果があるが、19世紀前半のブランデンブルク農村に関してはドイツ民主共和国時代の農業史研究を超える業績が現れなかった。ようやくRene Schillerによって農村エリートのプロソポグラフィー研究が公表され、貴族などエリート層の社会交流の実態が明らかになる一方、Monika Wienfortの農村市民層の研究は、農村内における市民的交流圏に関しても言及し、その重要性を指摘している。本研究はこれらを受けて、農村内の市民社会的関係生成のプロセス全体を解明した。
|