研究課題/領域番号 |
17K03164
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ史・アメリカ史
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
橋場 弦 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (10212135)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 民主政 / ギリシア / 無頭性 / リーダーシップ / 民主主義 / 古代 / アテナイ |
研究成果の概要 |
組織に個人としてのトップを置かないという「無頭性」の原則を維持しながら、アテナイ民主政はどのように運営が可能で あったか、また「無頭性」の原則の下で政治におけるリーダーシップはどのような形を取っていたか、という問題を探究した。結論としては、まず民会や500人評議会における立法過程においては個人としての発案者・責任者が明確に意識されていた一方で、行政および司法の場においては、役人集団(アルカイ)および裁判員集団 (ディカスタイ)の意思決定は、一貫して個人としての代表者・責任者を意図的に立てない形式が好まれたことが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
代議制的民主主義が機能不全に傾き、他方で国民投票のような直接民主主義の手法もポピュリズムの危険性をはらむという現代の世界的な政治状況において、身体性をもった政治を日常生活のレベルに取り戻し、暴力やテロといった破壊的手段によらずに社会の意思を統一するにはどうしたらよいのか、という現代的な問題に対する手がかりを、民主政に対する根源的な問いに立ち帰ることで与えることができる。これが本研究の主張しうる今日的意義である。
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