研究課題/領域番号 |
17K03172
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ史・アメリカ史
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
生田 美智子 大阪大学, 言語文化研究科(言語社会専攻、日本語・日本文化専攻), 名誉教授 (40304068)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | シベリア抑留 / ジェンダー / 女性の戦争動員 / 日ソ戦争 / 東西冷戦 / 戦場の性暴力 / 特別病院 / 引き揚げ / 満州 / 佳木斯 / 女性部隊 / 女子挺身隊 / 収容所 / 満洲 / 占領地 / 引揚げ / 記憶 / 記録 / 戦争 / 抑留 / 捕虜 / シベリア / 西洋史 / 日本史 |
研究成果の概要 |
シベリアの抑留者の中に女性がいたことは従来知られていなかった。抑留体験者に取材したジャーナリストに証言の信憑性について取材を受けた機会に、彼の紹介で当時健在だった女性抑留者に取材した。また、モスクワの軍事公文書館でハバロフスク地方から他の収容地区への移動リストを発見することが出来たが、その多くは従来取材を続けてきた女性であり、証言の信憑性を確認することができた。また、ハバロフスク地方で収容所跡を調査し、目撃者にインタビューした。 上記の調査結果を雑誌「セーヴェル」に連載し、日露学術シンポジウムや国際研究大会で報告した。また、滋賀県平和祈念館、大阪府北野高等学校の戦争シンポジウムで報告した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
女性シベリア抑留者に取材し、モスクワの軍事公文書館で発見した移動名簿やハバロフスクで取材した目撃者情報と照らし合わせ、引揚までの移動・分散を跡づけた。研究成果は雑誌「セーヴェル」に連載した。彼女たちが満洲から抑留された事実に着目し、女性の社会進出、引揚以降の差別も問題も考察し、『満洲からシベリアへー女性たちの日ソ戦争』と題して2022年に公刊した。 女性のシベリア抑留の事実は引き揚げ当初は多くのマスコミに大々的に取り上げられたが、現在では忘れさられ、男性抑留者でもその事実を知らない人が多い。 従来知られていなかった事実を発掘し、交換したことの学術的意義ならびに社会的意義はおおきい。
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