研究課題/領域番号 |
17K03174
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ史・アメリカ史
|
研究機関 | 京都橘大学 (2018-2019) 奈良女子大学 (2017) |
研究代表者 |
渡辺 和行 京都橘大学, 文学部, 教授 (10167108)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | シャルル・ドゴール / ジャン・ムーラン / ピエール・ブロソレット / アンリ・フレネ / 中央情報行動局 / 自由フランス / 全国抵抗評議会 / レジスタンス / ドゴール / ムーラン / BCRA |
研究成果の概要 |
国内レジスタンスが大同団結できるには、自由フランスの情報機関たる中央情報行動局(BCRA)の能動的な働きかけや、ドゴールの個人代表ジャン・ムーランの献身的で介入的な行動があった。ロンドンから国内レジスタンスへの連絡回路には、BCRAルートとムーラン・ルートの2つがあった。BCRAが北部占領地区のレジスタンスの統一を担当し、ムーランは南部自由地区の統一を担当したが、両者の実態は競合であった。この2つのルートが合流して、ムーランを議長とする全国抵抗評議会(CNR)が誕生した。CNR誕生に至る過程、つまり自由フランスと国内レジスタンスとの協力・反発・齟齬などの関係を解明した点が成果と言いうる。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
第二次世界大戦期フランスのレジスタンスについて、従来の研究は国内レジスタンスの研究に偏りがちであり、国外レジスタンスの代表である自由フランスの研究は1990年代にやっと本格化したという状況であった。それゆえ、従来の研究は国内レジスタンスと国外レジスタンスとの関係という視点は希薄であった。そこに切り込んだことが本研究の学術的な特色である。本研究によって、従来の国内レジスタンスの英雄的で自己犠牲的な闘いという歴史に加えて、自由フランスから国内レジスタンスへの能動的にして介入的な働きかけと、国内レジスタンスの自由フランスへの反感や反発などを正当に評価した等身大のレジスタンス史像が呈示されるだろう。
|