研究課題/領域番号 |
17K03181
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ史・アメリカ史
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
細川 道久 鹿児島大学, 法文教育学域法文学系, 教授 (20209240)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | カナダ / ニューファンドランド / 連邦結成 / 連邦編入 / コンフェデレーション / 北大西洋世界 / グローバルヒストリー / イギリス / アメリカ合衆国 / イギリス帝国 / ドミニオン |
研究成果の概要 |
ニューファンドランドは1949年にカナダに編入したが,それ以前にも編入に向けた協議は度々行われていた。1867年の「連邦結成」に加わらず,その後も「連邦編入」を見送ってきたニューファンドランドが,1940年代に「連邦編入」を選択したのはなぜだったのか。本研究では,19世紀後半~20世紀中葉の同地の動向を英米加との関係と絡めて分析することで,北大西洋世界の長期的な状況変化の析出を試みた。具体的には,1860年代,1890年代,1930年代の3つ時期に焦点を当て,協議・交渉が「決裂」した要因を探ったうえで,「妥結」をみた1940年代の状況と突き合わせ,北大西洋世界の歴史的動態を描き出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
北大西洋島嶼地域のニューファンドランドが大陸部のカナダと統合するまでの約1世紀の歩みを,両者の関係だけでなく,イギリスやアメリカ合衆国の動きも含めて考察した本研究は,利害を異にする様々な地域の対立と共存の姿を描いており,現代に生きる私たちが多文化共生社会の実現に向けた課題を考えるうえで指針となる。また,北大西洋世界という広域の歴史を長期的に展望するグローバルヒストリーの視点は,今日のグローバル世界を理解するうえで有益である。
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