研究課題/領域番号 |
17K03183
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ史・アメリカ史
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
山本 明代 名古屋市立大学, 大学院人間文化研究科, 教授 (70363950)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | アメリカ合衆国の難民政策 / 難民支援 / 1956年のハンガリー革命 / 難民学生 / 難民の社会運動 / 冷戦 / アメリカ合衆国 / 難民政策 / ハンガリー救援会 / ハンガリー / 女性の性別役割 / 家族像 / 難民 / 支援 / 女性 / 学生運動 / インドネシア / 日本 / 社会運動 |
研究成果の概要 |
本研究は、1956年のハンガリー革命に伴う難民の最大の受入れ国となった冷戦期アメリカ合衆国の難民受入れ政策の特徴を考察し、受入れ社会との相互関係の中でエンパワーメントされた難民の社会運動の実態と影響を明らかにした。アイゼンハワー政権は、各省庁と財団、民間企業、ボランティア機関、市民のボランティアを動員して難民支援を行った。他方ハンガリー難民学生はアメリカ各地の大学キャンパスや市民集会で故国解放への支援を訴え、日本をはじめとするアジア諸国の学生との交流するツアーを行い、人民民主主義の思想を進化させた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、第一に冷戦期アメリカ社会の実像として1950年代アメリカの革新的な側面を、難民政策・支援と難民の社会運動を切り口として明らかにしたことである。第二にアメリカ合衆国における難民支援の産学官民連携と協力体制のしくみを解明したことである。第三に適切な支援を受けることによって、難民が受入れ社会の市民や組織と連携してその社会に肯定的な影響を与え、社会変革の主体となりうることを示した点である。本研究の社会的意義は、アメリカの難民史研究と社会史研究に対して新たな知見を与え、現在、世界的な課題となっている難民受入れと難民支援に対して、歴史的な視点から課題の解決方法を示したことである。
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