研究課題/領域番号 |
17K03187
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ史・アメリカ史
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研究機関 | 大妻女子大学 |
研究代表者 |
高田 馨里 大妻女子大学, 比較文化学部, 教授 (40438172)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 第二次世界大戦 / 爆撃標的地図 / ヨーロッパ戦線 / アジア・太平洋戦線 / 戦略爆撃 / 米英連合国 / 爆撃戦略地図 / 地図史 / 米英関係 / 空爆 / 軍事戦略 / 西洋史 / 米英同盟 |
研究成果の概要 |
本研究の課題は、第二次世界大戦における米軍の爆撃戦略の変化―「精密爆撃」から「絨毯爆撃」―を、当時作成された爆撃標的地図を系譜的に分析することによって明らかにすることである。すでにヨーロッパで空爆作戦を展開していたイギリスとの協力のもとで、アメリカ軍は「精密爆撃」地図を作成した。1943年後半における作戦で甚大な人的損失に直面すると、アメリカ軍の空爆作戦も修正を余儀なくされることになった。その戦略の大きな転換は、1944年から1945年にかけて作成されたアジア・太平洋戦線において作成された爆撃標的地図に顕著に表れることになった。1945年を通じて米軍は総力を挙げて日本を地図化し、標的とした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、ヨーロッパとアジア・太平洋戦線において米軍が行った空爆作戦を比較するのみならず系譜的に分析することで空爆戦略の転換をとらえるものである。また本研究の最大の特徴は、当時作成された爆撃標的地図を時系列に、作成した媒体やその爆撃標的の在り方を考察することである。従来、爆撃後の写真分析が行われてきた研究にたいして、爆撃前の地図がどのようなものであったのか、標的の描かれかたを提示できた。2018年度に「空襲・戦災を記録する全国連絡会議」に参加させていただいたが、空襲の全貌については日本全国各地で引き続き調査が行われており、海外所蔵の地図資料の有用性を示すことができたと考える。
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