研究課題/領域番号 |
17K03188
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ史・アメリカ史
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
野々瀬 浩司 慶應義塾大学, 文学部(三田), 教授 (20545793)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 宗教改革 / 社会史 / スイス / 都市 / 共同体 / 市参事会 / 西洋史 / スイス近世史 / 都市社会史 |
研究成果の概要 |
宗教改革期における共同体運動に関する研究史を整理し、都市共同体の内部構造や市参事会の役割などの学術的な論点を明らかにし、スイスのシャフハウゼン市の文書館で史料を収集した。2019年5月19日に日本西洋史学会第69回大会で、1525年のシャフハウゼンにおける葡萄栽培者ツンフトの反乱について報告し、ツンフトの内部において団結や共同体意識が比較的弱かったことを指摘した。2019年10月27日に広島史学研究会大会で、シャフハウゼンにおけるアラーハイリゲン修道院の解散(1524年)について報告し、市参事会による教会に対する管理・統制が進展し、市参事会の立場が強化されていた事実を明示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
伝統的な宗教改革史研究は、神学思想研究や支配層の政治史的分析を中心に行われていたが、社会史研究が登場して以来、多角的な視野で総合的に宗教改革運動が考察されている。本研究は、そのような社会史研究の方法を批判的に踏襲しながらも、スイス固有の地域性や多様性を考慮に入れた歴史的個性を抽出し、一般市民や共同体による下からの運動としても宗教改革を捉えるものである。本研究を通して、公権力やそれに支持された知識人の動向という上からのアプローチと、民衆や共同体の視点という下からのアプローチの両面での新たな実態が明らかになる。
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