研究課題/領域番号 |
17K03199
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ史・アメリカ史
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研究機関 | 神戸女学院大学 |
研究代表者 |
桐生 裕子 神戸女学院大学, 文学部, 准教授 (10572779)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ハプスブルク君主国 / 中欧 / 近代史 / 統治 / 行政 / 農業 / 東欧 / ボヘミア / 行政改革 / 行政制度 / 経済 / 20世紀 / 農業政策 / 社会問題 / 農村 / ハプスブルク |
研究成果の概要 |
本研究では、第一次世界大戦前から大戦中にかけてのハプスブルク君主国と住民の関係を明らかにするために、国家の社会・経済問題への取り組みと、それに対する住民の反応を検討した。従来の研究は20世紀初頭以降、とりわけ第一次世界大戦勃発後、国家と住民の対立が深化したことを強調してきた。本研究は、大戦前から国家と住民の関係がむしろ緊密になっていたこと、その傾向が大戦の勃発によって変化したわけではなく、むしろ大戦中に戦時経済体制の構築を進める過程でさらに促進されたことを明らかにし、従来のとらえ方を大きく修正する成果を上げた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的成果は、これまでナショナリズムから説明されてきたハプスブルク君主国の崩壊と継承諸国家の形成過程を、第一次世界大戦中の国家―住民関係という新たな視点からとらえ直し、今後の研究の方向性を示した点にある。さらに国家装置の公共性に関して歴史的観点から新しい知見を提供し、現代の国家を考察する重要な視角を提示した点には、社会的意義もあると考えられる。
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