研究課題/領域番号 |
17K03202
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
考古学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
高倉 純 北海道大学, 埋蔵文化財調査センター, 助教 (30344534)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 細石刃 / 剥離方法 / 旧石器時代 / 押圧剥離法 / 動作連鎖 / 古本州島 |
研究成果の概要 |
本研究では、古本州島における細石刃技術の出現過程を研究するために、周辺地域との関連もふまえながら、押圧剥離法の導入と普及のプロセスの検討に焦点をおこなった。細石刃石器群やそれに先行する時期の石器群を対象として、細石刃や「小石刃」の剥離方法の同定を、フラクチャー・ウィングや微視的製作痕跡の分析によって実施した。結果的に、古本州島の細石刃石器群においては、基本的に押圧剥離法によって細石刃が生産されている実態が通時的に明らかにできた。一方で、「小石刃」は打撃法によって剥離されていることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
古本州島の細石刃生産における剥離方法を対象とした客観的な同定分析は、本研究によってはじめて実施されることとなったものであり、旧石器時代における石器技術の変化を動作連鎖の観点から解明する端緒が得られたことになる。分析の結果は、古本州島においても細石刃技術の導入が押圧剥離法の採用と不可分のものとなっていたことを示している。本研究の成果は、北東アジアにひろく展開していた細石刃技術の形成過程において、押圧剥離法が果たしていた役割を解明していくうえでも重要な示唆を与えるものと考えられる。
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