研究課題/領域番号 |
17K03203
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
考古学
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
佐藤 由紀男 岩手大学, 教育学部, 教授 (00552613)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 交易 / 鉄器 / 磨製石斧 / 鉄器流通 / 層灰岩製片刃石斧 / 鉄器加工痕 / 鉄器使用痕 / 鋳造鉄斧の再加工品 / 緑色片岩製磨製石斧 / 蛍光X線分析 / 比重計測 |
研究成果の概要 |
北海道苫小牧市タプコプ遺跡出土鉄器が紀元前2世紀の所産であり、かつ刃器であることが確認された。また北海道では、この時期の骨角器に鉄器による加工痕が確認された。鹿の角などの硬い素材の加工道具として鉄器が用いられたのである。こうした鉄器は、船を利用した日本海側の交易・流通で西日本から搬入されたものである。東北北部もその経由地の一つである。現時点では未確認であるが同じ時期の東北北部にも同様の鉄器が存在したと考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究により、紀元前4世紀頃には九州北部から東北北部にいたる日本海側の交易・流通網が成立していたことが判明した。そして遅くとも紀元前2世紀には北海道にまで、それは拡張している。また紀元前2世紀には北海道にまで、この交易・流通網により鉄器がもたらされたことも明らかになった。従来は北海道への鉄器の流通は紀元以降と考えられていたので、それを遡ることになった。東北北部の弥生時代や弥生時代並行期の北海道の従来の理解に根本的な見直しを迫る成果である。
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