研究課題/領域番号 |
17K03207
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
考古学
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研究機関 | 総合研究大学院大学 (2019) 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所 (2017-2018) |
研究代表者 |
菊地 大樹 総合研究大学院大学, 先導科学研究科, 特別研究員 (00612433)
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研究分担者 |
覚張 隆史 金沢大学, 国際文化資源学研究センター, 助教 (70749530)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 馬匹生産 / 春秋戦国時代 / 動物考古学 / 同位体化学 / 簡牘 / 秦国 / 曾国 / 馬匹生産体制 / 楚国 / 三次元計測 / 文献史学 |
研究成果の概要 |
本研究は、中国の春秋戦国時代(紀元前5世紀~3世紀)における馬匹生産体制の形成過程を、動物考古学、同位体化学や歴史学を融合させた学際的研究を用いて明らかにするものである。秦国と曾国の分析では、養馬技術の成熟過程や飼養段階に応じた飼育地の移動の可能性を提示するとともに、簡牘の内容と対照させ、馬匹生産体制が厳格に運営されていた実態を明らかにした。そして、安定的な馬匹生産体制の形成が諸侯国を支える重要な機能を担っていたと評価した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
秦国と曾国関連遺跡出土馬骨の実践的研究から、春秋戦国時代において発展した馬匹生産体制が古代東アジア養馬史のなかでも特筆すべき画期のひとつであり、秦漢帝国を支えた社会・経済システムの礎となったことが評価された。本研究課題の成果は、中国古代王権で確立した馬匹生産体制が、その後に波及した古代朝鮮半島や日本の馬匹生産体制のみならず、古代ユーラシア大陸の馬文化や東西交流史の背景を考えるうえでも、大きく寄与するものとなる。
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