研究課題/領域番号 |
17K03209
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
考古学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
村田 裕一 山口大学, 人文学部, 准教授 (70263746)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 弥生石器 / 弥生鉄器 / 石器製作技術 / 石器群の構造分析 / 石器鉄器組成 / 石器鉄器の地域性 / 地域間関係 / 鉄器化 / 山陰地域 / 道具組成 / 地域的特徴と鉄器化の進行過程 |
研究成果の概要 |
石器製作の構造,黒曜石製打製石器,サヌカイト製打製石器,火成岩製打製石器,磨製石斧,石器と鉄器の組成について,山陰地域各地で比較した。 その結果,この地域では,打製石器石材岩石では隠岐の黒曜石,四国のサヌカイト,冠高原のサヌカイトの利用が複雑に交錯し,遺跡ごとに変異が大きく,地域的なまとまりとして捉えることが難しいことが分かった。一方で,石器製作技術,両刃石斧,片刃石斧,特徴的な石材岩石の磨製石器原材,サヌカイト,黒曜石,鉄器のそれぞれで,それらに関する技術が,それぞれ別個の経路を持ちながら移動することで,地域内での交流と情報伝達のルートが重層的に形成されていた可能性が明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究でおこなった山陰地域の石器製作と石器群の構造分析では,石器製作技術を多面的に捉えることで,当該地域の特殊性を明らかにすることができた。このような研究は,当該地域ではほとんどおこなわれたことがない。また,弥生時代石器研究全体においても,剥片剥離技術の分析に基づく石器製作と石器群の構造分析は,希少な事例であることから,研究の視点および方法を提示し,実証的な研究事例を提示できたことは,学術的な意義が大きい。
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