研究課題/領域番号 |
17K03211
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
考古学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
溝口 孝司 九州大学, 比較社会文化研究院, 教授 (80264109)
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研究分担者 |
舟橋 京子 (石川京子) 九州大学, 比較社会文化研究院, 准教授 (80617879)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 葬送行為 / 国家形成 / 比較研究 / 考古学 / 日本列島 / ブリテン島 / 黄河中流域 / 葬送儀礼 / 親族組織 / 複雑化 / 日本 |
研究成果の概要 |
本研究は、日本列島西半部・ブリテン島・中国黄河中流域の新石器時代から国家形成期の葬送儀礼関連資料を対象として、これに投影された親族組織・社会関係・社会戦略の復元をおこない、その成果を国家形成過程諸段階の社会の構造的特質と比較対比することを通じて、葬送儀礼の国家形成過程への関与と貢献の具体相を解明することを目的とした。先端的葬送考古学的研究と、すでに多大の成果をあげてきた日本における親族構造・親族組織の変容研究を有機的にリンクさせ、これら三地域における葬送儀礼の共通性と相違がどのような社会構造的ファクターと相関し、これら三地域の国家形成過程の進展にそれぞれにどのように関与・貢献したかを解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、今日の世界各地の文化・社会構造の基層を形成した国家形成期の様相とそこにいたる軌跡の特性を、それに関与した葬送行為の具体的内容の解明を基礎に明らかにした。日本列島、ブリテン島、中国黄河中流域を対象として行われたケース・スタディは、類似する社会構造/複雑性を有する社会において人類が死者をどのように葬り、そのことを通じて社会構造の維持再生産を媒介するかに見られる共通性を明らかにするとともに、それぞれの地域が置かれた地理的歴史的条件によって、葬送行為の様式に顕著な差異が生み出されたことも明らかにした。
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