研究課題/領域番号 |
17K03216
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
考古学
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
堤 隆 明治大学, 研究・知財戦略機構(駿河台), 研究推進員 (70593953)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 神子柴系石器群 / 旧石器-縄文移行期 / 神子柴論争 / 生成と起源 / 石器群の性格 / 神子柴型石斧 / 神子柴型尖頭器 / 局部磨製石斧 / 大形尖頭器 / 伝播と自生 / 黒曜石熱破砕 / 石器群の生成 / 神子柴系石器群データベース / 石材原産地 / ハンティング / 遺跡性格論 / 遺跡立地 / 出自論 / 神子柴遺跡 / 遺跡の性格 / 唐沢B遺跡 / 尖頭器 / 運搬 / 考古学 / 先史学 / 旧石器縄文移行期 |
研究成果の概要 |
最終氷期末の日本列島に展開し、大形の局部磨製石斧と尖頭器をもつ神子柴系石器群の生成については、従来の学説である大陸起源説を支持せず、その分布密度からも日本列島内、とくに本州中央高地において出現したことが確認された。 神子柴系石器群の性格については、石器の単純な生活実用性のみならず、シンボル性や祭祀性も含意されていることを研究によって明らかにし、多様性をもつことを示した。また、道具そのものやその原材料資源の補給―兵站のあり方が前段階から大きく変化したことも認識された。このことから旧石器時代から縄文時代へと移行する社会的交換システムの大きな変容が理解された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
移行期にある神子柴系石器群の成立を論じることで、旧石器時代から縄文時代への歴史や文化の変革が、大陸からの外来インパクトの是非を含め、どのような様態であったかを考古学的に明らかにすることができた。 また、そのような時代の変革期の石器群についての講演やシンポジウム、展示などのアウトリーチ活動から、社会変化・文化変化への市民の関心を高め、他方で重要文化財ともなっている神子柴遺跡出土石器ほか当該石器群の文化財保護の啓発にも寄与したものと考えられる。
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