研究課題/領域番号 |
17K03220
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
考古学
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研究機関 | 大手前大学 |
研究代表者 |
白井 章代 (今福章代) 大手前大学, メディア・芸術学部, 教授 (40235726)
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研究分担者 |
森下 章司 大手前大学, 総合文化学部, 教授 (00210162)
東村 純子 福井大学, 学術研究院教育・人文社会系部門(総合グローバル), 講師 (10465601)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 紫根染再現実験 / 紫根色素抽出 / 染色工房遺跡出土品 / 深紫 / 椿媒染実験 / 紫根栽培 / 椿灰汁媒染 / 紫根染 / 紫根の色素濃度比較 / 灰のアルミ含有量 / 実験考古学 / 染色 / 再現実験 / 出土木製品 |
研究成果の概要 |
古代日本において最も高貴な色とされた紫染について、絶滅危惧種に指定されている日本原産ムラサキの栽培実験、『延喜式』ほか史料や紫根関係木簡に記された素材と量の意味の検討、条件を変えて染色サンプルを作成する各種実験、それらを総合して一疋の「深紫」を再現する染色実験を行った。実験過程において、『延喜式』や出土木簡に記された素材の役割や量の意味を検証し、紫根染めに必要な素材の条件や技術を確認した。紫根栽培の管理と移送法、素材の確保、各種工程の必要条件など、古代国家管理において成立しえた紫根染生産の特質を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
古代紫根染の再現には様々な染色家が取り組んできたが、本研究は染色家と考古学・歴史学の専門家が共同で行い、文献ほか各種資料と染色実験とを相互に検証しながら進めたことが特色である。再現実験についても、ひとつの復元案に固執せず、多数のサンプルを作成し、色に影響を与える各種条件の違いについて多角的に検証し、今後の研究にも利用できる基礎データを用意できた。実験結果は展示会などを通じて公開しており、古代紫根染への一般の方々の関心を高める役割も果たした。
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