研究課題/領域番号 |
17K03223
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
考古学
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研究機関 | 岡山理科大学 |
研究代表者 |
徳澤 啓一 岡山理科大学, 経営学部, 教授 (90388918)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | インドシナ半島 / 窯業民族誌 / 窖窯 / 窯構造の地域差 / 窯構造の変容 / 大型化と地上化 / 地下式窖窯 / 長楕円形状窖窯 / 三角形状窖窯 / 有段と無段 / 大型化 / 焼き締め陶器製作 / 窯構造 / 地域差 / 地下窯と地上窯 / 写しの関係 / 東南アジア大陸部 / 焼き締め陶器 / 製作技術 |
研究成果の概要 |
これまでのフィールドワークでは、中国雲南省、ベトナム、ラオス、カンボジア、タイ、ミャンマーにかけて、窖窯を用いた焼き締め陶器製作の民族誌の全俯瞰を試みた。これらの地域の現生の窯業村において、インタビューや参与観察を通じて、素地製作、成形、焼成、販売等の製作技術や生産様式を整理し、インドシナ半島での窯構造や造窯技術が異なる4つの地域圏を明らかにできた。また、半島内先発開発国のタイでは、東北部において、19世紀から20世紀にかけての窯跡の発掘調査を通じて、他地域からの技術移転等によって、窯構造が段階的に進化し、焼き締め陶器の大型化や需要の増大に伴って、窯が大型化し、地上化したことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで各国単位で窯業民族誌の調査が行われた事例はあるものの、インドシナ半島という広域間での比較民族誌研究は、ほぼ皆無といってよい。考古学的測量調査をもとに、窯構造の4つの地域差を明らかにできたことは特筆できる成果である。また、当該地域の急速な経済成長によって、窖窯を用いた窯業民族誌は、衰退・消滅の危機に瀕しており、これらにかかわる実物資料を取得し、映像等を用いて記録保存したことは、研究資源を保全し、持続的な研究を可能にするきわめて意義ある取り組みであった。
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