研究課題/領域番号 |
17K03225
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
考古学
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研究機関 | 別府大学 |
研究代表者 |
田中 裕介 別府大学, 文学部, 教授 (30633987)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 江戸時代の外国人墓地 / 長崎の唐人墓 / 三浦按針墓碑 / 幕末明治の国際墓地 / 和親条約期の外国人墓碑 / 考古学 / 幕末の外国人墓地 / 横須賀三浦按針墓地 / マカオの外国人墓地 / 長崎崇福寺墓地 / 函館外国人墓地 / 長崎大浦国際墓地 / 横浜国際墓地 / 下田玉泉寺墓地 / 長崎・横浜・下田・函館 / 19世紀の国際墓地 / 外国人墓 / 石造墓碑調査 |
研究成果の概要 |
日本の江戸時代はキリシタン禁令のために外国との貿易が幕府によって厳しく統制された時代である。この鎖国時代の外国人の墓が長崎を中心に存在し、日本人の仏教墓碑とは形式を異にしながら幕府公認の独特なオランダ墓碑と唐人墓碑が使用されている。本研究はそのような墓碑が出現する過程を、長崎崇福寺墓地と横須賀三浦按針墓碑の研究をとおして明らかにし、一方幕末のペリー来航以来の開国の過程で、鎖国時代の外国人墓碑が幕府の手を離れて、外国人居留地の墓地に変化する過程を全国の幕末明治期の国際墓地の墓碑を調査することで明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
江戸時代の17世紀中葉から19世紀の墓制とくに近世墓碑については近年調査研究が盛んになり豊富な考古資料が提出され、近世墓碑が家の身分を表示するという機能を果たしていることが論じられようになったが、そのような墓碑がどのような過程で成立し、また幕末明治の変革の中でどのように変貌するのか、墓碑などに関する幕府の法令などは皆無に等しいなか、江戸時代初期と幕末の日本国内で没し墓碑を立てることが幕府によって許された外国人の墓碑の様式とその変化を明らかにしたことで、近世墓碑のもっていた非キリシタン表示としての仏教様式の墓碑の性格をつかむことができた。
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