研究課題/領域番号 |
17K03228
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
考古学
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研究機関 | 独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所 |
研究代表者 |
安倍 雅史 独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所, 文化遺産国際協力センター, 研究員 (50583308)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | メソポタミア / イラン高原 / ウルク / カレ・クブ / 文明形成 / 農耕の起源 / 農耕の拡散 / 農耕・牧畜の起源 / ザグロス / 南ホラーサーン州 / カレ・クブ遺跡 / 国家形成 / 社会の複雑化 / 新石器化 / イラン / ホルマンガン / 再細石器化 / 8.2kaイベント / 肥沃な三日月弧 |
研究成果の概要 |
カレ・クブ遺跡はイラン東部のビールジャンドから北西140kmにある遺丘である。本研究において試掘調査を行ったところ、この遺跡から1000km以上離れた南メソポタミアのウルク文化の土器群が大量に出土した。 前4千年紀(ウルク期)、南メソポタミアに世界最古の文明が誕生した。しかし、南メソポタミアは巨大な沖積平野であるため、鉱物や貴石などが存在せず、こうした資源を周辺地域から獲得する必要があった。その結果、南メソポタミアの都市国家群は、競って周辺地域に進出し、交易拠点を形成していった。 カレ・クブ遺跡はウルク文化の物質文化が確認された最北東の遺跡であり、最果ての交易拠点であった可能性が高い。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
南メソポタミアは文明揺籃の地であり、前4千年紀に最古の文明メソポタミア文明が誕生した。なぜ、この地に最古の文明が誕生したのか?現在、主要な要因として、金属や貴石、木材などの資源が不足していたこと、それを補うために長距離交易が発展したことが挙げられている。カレ・クブ遺跡は、南メソポタミアが建設した最果ての交易拠点である可能性が高く、今後発掘が進めば文明形成に関して多くの知見を得られると期待される。
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