研究課題/領域番号 |
17K03238
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人文地理学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
中西 僚太郎 筑波大学, 人文社会系, 教授 (70202215)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 民間地図 / 市街地図 / 鳥瞰図 / 案内書 / 朝鮮半島 / 満州 / 大連 / 哈爾濱 / ハルビン / 商工案内 / 観光案内 / 日本人商工業者 / 薬種商 / 北満 / 奉天 / 新京 / 都市 / 絵葉書 / 写真帳 / 絵はがき / 地誌 |
研究成果の概要 |
本研究では、日本統治下にあった近代期の朝鮮・満州を対象として、日本人が民間で作成した都市や観光地、広域空間の平面図、鳥瞰図などの情報を収集し、データベースを作成した上で、それらの資料を活用して各地域の商工業や観光の実態、表現された地域イメージを検討した。結果として、朝鮮半島を描いた吉田初三郎の鳥瞰図を多数見出すことができ、そこには当時の日本人の朝鮮に対する地域イメージが投影されていること、満州の都市平面図の発行は、1900年代以降、大連、奉天、長春、哈爾濱という順に、日本人の満州への商工者の進出、観光客の増加に対応して盛んになる傾向があることなどが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、歴史学をはじめとする人文社会科学分野の研究者のみならず、一般の人々の間でも、近代日本の植民地に対する関心が高まっており、なかでも満州や朝鮮への関心はとくに高い。本研究における地図資料の収集、データベース化は、近代期の満州・朝鮮に関して地理的な基礎的情報を提供するという点で意義がある。また、地図資料を基に当時の商工業や観光の実態、地域イメージを明らかにするという、歴史研究の新たな手法を提示した点でも意義がある。
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