研究課題/領域番号 |
17K03246
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人文地理学
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研究機関 | 奈良女子大学 |
研究代表者 |
吉田 容子 奈良女子大学, 人文科学系, 教授 (70265198)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 遊興街 / 都市空間 / 権力関係 / ジェンダー / セクシュアリティ / 身体 / 空間のポリティクス / 戦後 / 占領軍 / 差別・排除 / 基地 / エスニシティ / ポリティクス |
研究成果の概要 |
日本の遊興街(売春街を含む)がどのように形成されてきたのかを,敗戦後に連合国軍が進駐した都市・地域を研究対象として、政治権力やジェンダー、セクシュアリティ、身体の観点から分析・考察した。当時の都市空間は,戦勝・支配/敗戦・従属という国家間の政治レベルの権力関係が表れた場であった。またそこは,進駐軍司令部,地方行政、警察,駐留兵士たち,売春関係の業者や女性たち,地域住民のように,多様な人々の多様な差異から生じた力関係が刻まれた場でもあった。人々の複雑に絡み合った力関係が都市空間に映し出される過程として,遊興街の形成を捉えることができる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ジェンダーとは,社会的文化的につくられた性差であり,それゆえに,男女の力関係が組み込まれたきわめて政治的な概念として捉えることができる。こうした権力関係としてのジェンダーは,地理学が扱う空間や場所に表れることがあるため地図化を試みるが,ジェンダーにまつわる権力関係が空間や場所に潜んでいて,可視化・地図化できない場合もある。いずれにせよ,ジェンダーという視点を用いて,空間や場所に刻み込まれた権力関係を明らかにし,ジェンダーにまつわる権力関係を暴き出すという点で,本研究は意義がある。
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