研究課題/領域番号 |
17K03247
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人文地理学
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研究機関 | 奈良女子大学 |
研究代表者 |
石崎 研二 奈良女子大学, 人文科学系, 教授 (10281239)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 都市システム / 複雑ネットワーク / 数理計画法 / 自己組織化 |
研究成果の概要 |
都市の空間的配置を考慮したネットワーク成長モデルのアルゴリズムを開発し、従来の中心地理論で想定されている六角形網の規則的な配列からランダムな配列までの、種々の空間的配置を設定した仮想データを用いて数値実験を行なった。また、過去の文献や資料・データから復元した日本の諸都市の階層別分布に対してネットワーク成長モデルを適用した。その結果、スモールワールド性およびスケールフリー性が現れる空間的配置や規模の条件がある程度明らかになった。さらに、企業間取引データを用いて、企業間の取引関係からみた都市システムのネットワーク特性を検証した結果、顕著なスケールフリー性を見出すことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年の複雑ネットワークに関する研究成果を活かしつつ、都市システム研究における新たな分析方法とモデル構築の可能性を探ることに貢献した。とくに都市システム研究の理論的基盤となる中心地理論に欠けていた動態的視点に着目し、ネットワークとしての都市システムの特性を把握するための定量的指標の精緻化、都市の空間的配置を考慮したネットワーク成長モデルの構築、仮想データと現実データを用いたネットワーク特性の把握に努めた。これら一連の研究成果によって都市システムの成長過程が明らかになり、都市システム研究に新たな分析視角をもたらすことができたと考えられる。
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