研究課題/領域番号 |
17K03249
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人文地理学
|
研究機関 | 和歌山大学 |
研究代表者 |
山神 達也 和歌山大学, 教育学部, 准教授 (00399750)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
|
キーワード | 地域人口 / 労働力人口 / 労働力状態 / 労働力の高齢化 / 労働力の女性化 / 過疎化 / 田園回帰 / 人口減少社会 / 労働力状態の地図 / 非労働力人口 / 地方創生 / 人口分布 / 人口高齢化 / 都市人口密度関数 / 日本 / 居住地域構造 / 人口地理学 / 人文地理学 |
研究成果の概要 |
本研究では、まず、労働力状態の地理的特性の解明を目指し、労働力状態の各指標が都市的性格の強さや高齢化の進展状況と関連することを明らかにした。また、年齢構成の若い郊外住宅地での労働力の高齢化と女性化を示すとともに、郊外に暮らす女性の働きにくさを指摘した。次に、過疎地域での人口動態の解明を目指し、都市への人口集中が若年層の人口移動によるものであり、過疎地域では人口の減少と高齢化が進展したことを明らかにした。この結果と将来推計人口の検討を踏まえ、過疎地域では、Uターンや地方移住による転入、すなわち人口の田園回帰を活性化すべく、移住者との交流をもとに新たな価値を創造することの重要性を指摘した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人口減少期に突入した日本社会では、労働力人口の確保に向け、出産・子育て世代や高齢者を含む非労働力人口を対象とした社会政策の緊急性が高いことが指摘されている。労働力状態の地理的特性の解明を目指した本研究は、研究蓄積が薄かったテーマに取り組んだものであり、出産・子育て世代の支援や高齢者の就労促進を検討する上での地理的条件を検討したものである。また、後半に取り組んだ過疎地域の人口動態に関する研究成果も、地方創生の流れの中で過疎地域が取り組むべき課題を人口地理学の点から指摘したものである。以上の点で、本研究の成果は、学術的にも社会的にも意義あるものといえよう。
|