研究課題/領域番号 |
17K03251
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人文地理学
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研究機関 | 群馬県立女子大学 |
研究代表者 |
関村 オリエ 群馬県立女子大学, 文学部, 准教授 (70572478)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ジェンダー / 男性性 / 地域 / 郊外 / 人文地理学 / 住民 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、高度経済成長期に誕生した計画空間としての都市郊外空間の変容を、社会的・文化的な性別役割分業といったジェンダー視点より明らかにすることである。近年、郊外空間においては、実質的な緊縮財政や新自由主義経済、グローバル化により、近代核家族の概念に下支えされた性別役割分業が終焉を迎えている。本研究では、こうした郊外空間の変容の過程をジェンダー視点、とりわけ時代の変化に直面する男性住民たちの「男性性」に焦点を当てた。加えて、また、郊外空間の変容過程に見られる男性たちの地域参加の可能性と課題についても検討を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、郊外空間における住民、特に男性住民たちの動きを、フィールド調査に基づくジェンダー視点から分析・検討するものである。欧米諸国やこれに影響を受けた日本のジェンダー地理学においては、都市空間の背後にある男性中心的なジェンダー秩序を明らかにする研究がなされてきた。本研究では、これら議論を踏まえ、郊外空間において男性たちが周囲との関係の中でいかに「男性性」を構築し直していくのか、生産空間とは異なる地域への進出を果たし得るのかといった点を検討した。本研究の成果は、持続可能な地域のあり方を検討するとともに、男女共同参画などジェンダーの側面で公正な社会的政策の実現に向けても貢献すると考える。
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