研究課題/領域番号 |
17K03256
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人文地理学
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研究機関 | 國學院大學 |
研究代表者 |
山本 健太 國學院大學, 経済学部, 教授 (40598190)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 伝統芸能 / 継承 / 地域共同体 / 神楽舞 / 地方 / 経済地理学 / 文化地理学 / インバウンド / アンケート調査 / 文化の継承 / 神道文化 / 地域経済 / 観光 / 地方創生 / 地域資源 / 共同体 |
研究成果の概要 |
本研究は,島根県石見地方の石見神楽を事例に,地域の伝統芸能の継承がどのようになされ,地域資源としてどのように利活用されているか,その構造の一端を明らかにするものである。継承団体代表者へのアンケート調査および聞き取り調査をし,継承団体の運営にかかる収支や当事者が継承している芸能をどのようにとらえているのか検討した。 その結果,当該地域では,自治体や観光協会といった公的主体や,地域住民をはじめとした私的主体など,様々な地域構成員の理解と支援によって,石見神楽が継承されている構造が明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,近年,その保存や継承に注目のあつまる地域の伝統芸能を対象として,その経済分析や継承の仕方も含めた実態調査をしている点,また継承の空間的な広がりのみならず,時間的な広がりについても議論している点に価値がある。本研究の成果が与える影響は,隣接する多くの学問分野に影響を与えることが期待される。 また,本研究の成果として,伝統芸能の地域資源としての利用が,必ずしも観光資源のみではなく,地域コミュニティを維持するための鎹(かすがい)としての役割もあることが示されている。このような知見は,対象地域はもとより,広く国家の伝統芸能の保存政策や国際発信政策に対しても応用可能性を有している。
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