研究課題/領域番号 |
17K03257
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人文地理学
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
米家 志乃布 法政大学, 文学部, 教授 (30272735)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 近代日本 / ロシア帝国 / 都市図 / フロンティア / 地域像 / 江戸東京 / アトラス / 日本 / ロシア / サンクトペテルブルク / 古地図 / 民間地図 / 北海道 / ロシア極東 / ロシア地図史 / シベリア |
研究成果の概要 |
本研究では、日本とロシアにおける民間地図出版史をおさえ、それらの刊行地図やアトラス類において描かれたフロンティア像を明らかにすることを目的とした。その際、地図の出版は、それぞれの首都において行われたことを踏まえ、フロンティアだけでなく、ロシア帝国と近代日本の都市表象の在り方についても考察を広げた。特に江戸から明治東京における都市図の作成や出版状況を把握し、19世紀日本の地域像構築は、フロンティアおよび中央の両方において、近代的な測量図だけでなく、鳥瞰図や景観画などの絵画表現も重要であることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、歴史地理学における地図史研究の方法を用いて、日本・ロシアにおける過去の人々が持っていた地域像・フロンティア像を考察することに主眼がある。本研究の成果により、地図だけでなく、地図に類似した絵図・鳥瞰図や景観図なども人々の認識に大きな役割を果たしたことが明らかになった。また過去の日本人とロシア人の地域認識は、現代の両国の地域認識にもつながる。両国にとって共通のフロンティアでもある北方領土問題や東京やモスクワなどの首都の在り方にも影響を及ぼすと考えられる。
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