研究課題/領域番号 |
17K03262
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人文地理学
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研究機関 | 京都先端科学大学 |
研究代表者 |
佐々木 高弘 京都先端科学大学, 人文学部, 教授 (20205850)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 神話的世界観 / 景観 / 言説 / 近世城下町 / 古代都市 / 古代景観 / 風土記 / ネットワーク / 歴史地理学 |
研究成果の概要 |
本研究は、古代の神話的世界観が、どのようにして景観に記憶されてきたのかを明らかにすることである。その方法として、神話のなかに描かれた場所に注目する。対象とした神話は、古代については『古事記』『日本書紀』『風土記』『延喜式』などである。これら神話の多くが、古代の交通路や、国境、都市などの場所をともなっている。 つぎにこれら場所が、中世の物語、御伽草子においてどのように描かれているのかを調べた。近世においては、城下町の物語を研究対象とした。結果、中世、近世においても、古代の神話的世界観を継承していることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、景観が私たちの過去を記憶している、つまり単なる物質を超えて、私たちの語りかける生命としての景観という、人間中心主義からの脱出という、新しい視点を提示した点にある。これはアクター・ネットワーク理論の、アクターを人間だけでなく、様々な物質をも含もうとする視点とも似ている。 社会的意義は、このような新しい景観論が、今後の環境思想に影響を与え、そのことが今後の人と環境の関係性を変える可能性がある。このことは地域計画や地域間のネットワークのあり方にも影響を与えるだろう。
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