研究課題/領域番号 |
17K03267
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
小田 博志 北海道大学, 文学研究院, 教授 (30333579)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 脱植民地化 / repatriation (返還/帰還) / 公共人類学 / 対話の場 / 共働 / 倫理 / 生命論 / いのちの風景 / repatriation(返還/帰還) / 研究倫理 / トラウマ / 記憶 / 対話と共働 / repatriation / 協働 / 対話 / つながり / repatriation(返還・帰還) / 先住民族 / 自然‐文化 / 自発性 / 多様性 / 生きた世界 / 遺骨返還 |
研究成果の概要 |
植民地主義とは世界を「文明」と「未開」とに二分して、前者が後者を支配し、収奪するシステムである。先住民族の遺骨の祖先の収奪もその一環として行われた。脱植民地化はこの非対称的な関係性を解消する努力である。そこで先住民族の声が聴かれる場を開き、生きている世界を可視化することが最初の段階であり、遺骨の返還・帰還はその具体的な契機となる。本研究ではその動きを推し進めるために、調査で得られた知見を踏まえて、(1)世界各地の脱植民地化の情報を収めたウェブサイト「脱植民地化のためのポータル」を制作し、(2)植民地化されざる世界の基層を、生命論として理論化する論文(「いのちの網の目の平和学」)を発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の学術的・社会的意義はウェブサイト「脱植民地化のためのポータル」(URL: https://decolonization.jp/)に表れている。ここでは学術的な調査の結果を、一般の閲覧者もアクセスしやすく、理解しやすいような形で公開した。そこには従来入手が困難であった資料も含まれている。またバーチャル博物館やオンライン・マップのような工夫も盛り込んだ。さらに企画構想の段階から完成まで、ペルー・アヤクチョ、カナダ・ユーコン、日本・サッポロという3つのフィールドに関わる人々と対話的・共働的に作業を進めた。これら情報開示、アクセシビリティ、共働性を軸に公共的責任を具現化し得たと考えている。
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