研究課題/領域番号 |
17K03268
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
山田 嚴子 弘前大学, 人文社会科学部, 教授 (20344583)
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研究分担者 |
丸山 泰明 天理大学, 文学部, 准教授 (10409956)
仁平 政人 東北大学, 文学研究科, 准教授 (20547393)
恩田 睦 明治大学, 商学部, 准教授 (50610466)
小池 淳一 国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 教授 (60241452)
小島 孝夫 成城大学, 文芸学部, 教授 (60286903)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 博物館史 / 民俗学史 / 民具 / アチックミューゼアム / 渋沢敬三 / 郷土研究 / 新感覚派 / ツーリズム / 民俗学 / 地方史 / アチック・ミューゼアム / 博物館 / 「民俗」思想 / 文化資源 / 郷土史家 / 高度経済成長 / 文化の資源化 / 地域リテラシー / 高度経済成長期 |
研究成果の概要 |
本研究は、渋沢敬三が指導した民間博物館を多角的に分析し、戦後の東北地方における民俗学の浸透の過程を描き出すことを目的とした。「民俗学」といった概念が自明でなかった1960年代の地方において「民俗学」を受容した人々や、その受容の態度を知ることで、民俗学史を新たに構築することを目指した。対象とした小川原湖民俗博物館は渋沢敬三に仕えた杉本行雄が、実業家に転じて後、温泉の付属施設として1961年に三沢市に建設した民間博物館である。 調査の結果、以下のことを明らかにした。①「郷土研究」と民俗学の橋渡しを可能にした初代館長中道等の郷土研究の特徴 ②博物館を可能にした多様な人々の立場の違い。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、廃館となった地方民間博物館を題材に、旧蔵資料の保存・活用を望む市民や行政とともに、①博物館に刻まれた歴史性を明らかにする ②資料群の今日的な意義を問う、ことを目指したものである。民間博物館は、母体となる経営体の危機や変更によって、収蔵された資料群は危機にさらされてきた。本研究課題の博物館も当初、散逸が懸念された。本研究は、研究を地域にフィードバックしながら、今後の資料群の保存・活用の「資源」となりうるよう、資料群の目録化、歴史的な位置づけを目指した。多様な人々が関与した民間博物館のあり方は、新しい時代の博物館のあり方を考える上で、その可能性と限界を示す資料となり得る。
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