研究課題/領域番号 |
17K03270
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
高倉 浩樹 東北大学, 東北アジア研究センター, 教授 (00305400)
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研究分担者 |
ボレー セバスチャン 東北大学, 災害科学国際研究所, 准教授 (70751676)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 東日本大震災 / 災害研究 / 津波 / 漁業 / 在来知 / 災害人類学 / レジリエンス / 日本研究 / 慰霊 / 災害 / レジリアンス / 農業 / 稲作 / 震災復興 / 日本 |
研究成果の概要 |
東日本大震災後の漁業地域社会における在来知が、復興においてどのような役割を発揮するか探求した。その結果、地域の漁業活動のなかには個人主義と集団主義の双方の要素が含まれこれらが相互補完的に組み合わさること、信仰のよりどころである神社や景観は、地域社会の記憶として重要な役割を果たしていること、復興において外来者が重要な役割を果たしていることが判明した。復興の過程を理解するには、文化伝統と復興政策の関係に着目する必要があること、同時に復興政策立案上において地域文化との相互作用を考える必要があることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
復興の社会プロセスについての研究の多くは、政策を批判的に捉え地域社会の自律性を強調することが多い。しかし社会実態としては政策に対応する文化の動態が存在し、これを民族誌的に解明できたことが本事業の大きな成果である。また海外での国際研究集会など当該分野の国際発信ができた。今後の課題として、研究事業のなかで得られた知見の地域社会への還元は、民族誌映像をつくり学校教材を制作する予定である。また行政などの政策担当者との交流は今後の課題として残った。
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