研究課題/領域番号 |
17K03271
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
山口 睦 (加藤 睦 / 山口睦) 山口大学, 人文学部, 准教授 (70547702)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 公的贈与 / 災害支援 / 東日本大震災 / 少年赤十字 / 婦人会 / 国際交流 / 贈与 / 赤十字 / 青少年赤十字 / 復興ビジネス / 贈与経済 / 地域間贈与 |
研究成果の概要 |
20世紀前半から現代まで通時的に災害支援としての贈与を検討することにより、日本社会における公的贈与についてより深い理解がもたらされた。主に災害支援を契機とした婦人会や少年赤十字の活動、現代における手作り復興商品など多様なチャンネルを通じて、日本社会において贈与経済が活性化する様相が明らかになった。これらの公的贈与によって築かれる人間関係は、贈与者が匿名かどうかにより個別の人格的関係性に発展するかいなかが左右される。災害支援を契機として新たな人間関係が築かれている様子が浮かび上がった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本国内においては、東日本大震災以降、多くの学問分野において災害研究が盛んになった。災害支援についての研究は多々あるが、文化人類学における贈与論の立場から災害研究を行ったものは欠如してきた。本研究により、文化人類学の贈与論から災害支援を分析する視角が得られた。 自発的に無償で行われる公的贈与は、古くは、貧者や社会的弱者への寄付行為、宗教的寄付行為などがあったが、現代に至って国外や国内の不特定多数の人びとに対する慈善行為(献血、臓器提供、寄付、ボランティア)として更に展開している。近代化の中で日本社会において多様な展開を見せる公的贈与の具体的な様相について示したところに本研究の社会的意義がある。
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