研究課題/領域番号 |
17K03274
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
兒玉 香菜子 (児玉香菜子) 千葉大学, 大学院人文科学研究院, 准教授 (20465933)
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研究期間 (年度) |
2018-02-28 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | モンゴル人女性 / オーラルヒストリー / 都市進出 / 中国 / 戸籍制度 / 教育言語 / 育児 / コミュニティ / モンゴル / 女性 / 都市 / 教育 / 社会主義 / 人民公社 / 都市化 / 男女平等 / 移民 / 牧畜民 / 民族教育 |
研究成果の概要 |
中国社会主義体制下におけるモンゴル人女性の都市移住と生活経験をオーラルヒストリーによって収集整理し、日本語とモンゴル語にて出版公開した。都市移住要因は主に配偶者や自身の進学就労転勤で、その背景には教育の普及がある。人民公社期は食生活はじめ生活に大きな変化を与えるものであったが、その後の人生にも、とりわけ進学、就職に関して大きな影響を与えている。大都市ではモンゴル語による教育機関が限られていたことから、中国語を選択せざるを得ず、第2世代の母語は多くが中国語になっていた。都市の生活経験については、子どもの教育言語、育児、コミュニティ、親族関係が大きく変化していることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
オーラルヒストリーによる都市に移住したモンゴル人女性たちの語りから、通時的なモンゴル地域の社会、文化とその変化、国家の現代史の一端を描き出したことである。とりわけ、現在再検討が進んでいる中国社会主義集団経済下における人びとの暮らしを詳細に記録したことの意義は大きい。また、都市移民の第二世代、退職後のモンゴル人女性の生活といった中国の現在を描き出している。 研究成果を日本語だけでなく、モンゴル語で公開出版することで、その成果を聞き取り対象者および対象社会にも還元した。
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