研究課題/領域番号 |
17K03275
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
山内 由理子 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 准教授 (50626348)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 移民 / 先住民 / 日系人 / ミックス / アイデンティティ / 食 / オーストラリア / 日本人移民 / オーストラリア先住民 / 語り / エスニシティ / 文化人類学 / 日本 |
研究成果の概要 |
本研究ではオーストラリア北西部の町ブルームでの日本人移民とオーストラリア先住民のミックスの人々のアイデンティティのダイナミズムを追求した。日本側の歴史の多様性や日本人のステレオタイプや日本食に関する語りの分析により、彼らのアイデンティティが日本人移民と先住民の相互交流により醸成され、更にその語りにまつわる親密性の操作により彼らがグローバリゼーションの中で多層的なアイデンティティ・ポジショニングを行っていることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は日常の微細な語りにおける日本人と先住民の交渉を視野に入れ、両者のミックスの人々のアイデンティティを探った。それにより、従来「日系か否か」という視点に基づいてきた日本人移民研究が非日系人との関係を組み込む道を提示した。また、先住民側との関係への着目により、従来日本人と受け入れ国のマジョリティとの関係中心であった日本人移民研究に新たな局面を開いた。更に、従来アメリカ両大陸に偏ってきた日本人移民研究に対し戦前から続くオーストラリアの事例を提示した。
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