研究課題/領域番号 |
17K03280
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 桐蔭横浜大学 |
研究代表者 |
福浦 一男 桐蔭横浜大学, スポーツ健康政策学部, 准教授 (80425016)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | チェンマイ / 霊媒術 / 上座部仏教 / 憑依文化 / 分人(dividual) / 宗教実践 / 創造性 / 精霊信仰 / 呪術実践 / 北タイ / 相互接続性 / 興隆 |
研究成果の概要 |
21世紀の北タイ、チェンマイの霊媒術と憑依文化の再編は、民衆文化の「創造性」発揮の典型例である。社会変動の中で自律性を保持し、独自の時空間を切り開く宗教実践の創造性は、今日の宗教研究において極めて重要な概念である。近代化やグローバル化のパラダイムとは別個のオリジナルな回路を経由してパフォーマティヴに発展した儀礼の復興・勃興・再編成は、現代世界に対する地域社会の周縁性を相対化・馴致していくための戦略である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
北タイの宗教文化実践の事例を手がかりに、現代世界の広範な社会変動と軌を一にしながら日常生活世界と交渉し、日常生活世界を再編成することが可能となるような文化実践の創造性を作動させるための条件について考察することができる。また、精霊憑依が個人(individual)ではなく「分人」(dividual)をつくりだすパフォーマティヴな儀礼実践であることから、グローバル化や近代化のパラダイムとは異なる視座から社会や人間を問い直すための知・概念を構想することができる。
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