研究課題/領域番号 |
17K03285
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
|
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
長坂 格 広島大学, 人間社会科学研究科(総), 教授 (60314449)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
キーワード | 再生産労働の国際分業 / 男性性 / フィリピン / イタリア / イギリス / 家事労働者 / 看護師 / 再生産の国際分業 / グローバルなケアの連鎖 / ヘルスワーカー / 国際移住 / トランスナショナリズム / ジェンダー / ヘルスワーカーの国際移住 / 移住家事労働者 / アイデンティティ / 社会関係 / 文化人類学 |
研究成果の概要 |
再生産労働の国際分業が進展するなかで、女性だけでなく、男性も、国境を越えて、家事労働者、あるいは看護師、ケア労働者として就労する事例が増えてきた。本研究では、これら男性の再生産労働に従事する移住労働者に焦点をあて、同じ国にルーツを持つが、異なる国で異なる職種で就労する男性移住者の経験を比較し、専ら女性移住者、特に家事労働者に注目を注いできた国際移住研究を相対化することを試みた。具体的には、フィリピン出身で、イタリアで家事労働者として就労する男性と、イギリスで看護師として就労する男性の社会関係とアイデンティティの再構築プロセスを記述分析し、その結果を比較した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
異なる国、職種で就労するフィリピン人男性の移住就労経験を比較することで、これまで、女性移住家事労働者に多くの注目が集められてきた「再生産の国際分業」の研究の視点を相対化し、男性移住者をジェンダー化された存在として捉え、移住労働者のジェンダー関係をより関係論的に分析することの重要性を指摘した。また、個別の事例研究では、移住者のジェンダー関係の考察において、出身地社会の諸行為を視野に収める、トランスナショナルな視角の必要性を、具体的な資料から指摘した。
|