研究課題/領域番号 |
17K03294
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 成城大学 |
研究代表者 |
関口 由彦 成城大学, 民俗学研究所, 研究員 (30538484)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | エスニシティ / アイデンティティ / ライフストーリー / ライフヒストリー / 多文化共生 / 先住民族 / アイヌ民族 / 日常的エスニシティ / アイヌ文化伝承・普及活動 / 非同一性 / マイノリティ / 民族共生象徴空間 / 国立アイヌ民族博物館 / 関係的主体 / 現代のアイヌ文化伝承活動 / 日常性 / マイノリティー / 文化人類学 |
研究成果の概要 |
北海道の一地域にみられるアイヌ文化伝承活動において、同質的な共同体認識とは異なる重層化された共同性原理が存在することを検討してきた。その結果、〈アイヌ〉という共同性の認識のされ方は、「血」を共有することによる類似性に基づく関係性と、同じ「場」にいることによる隣接性にもとづく関係性との交錯によって構成されていた。エスニック・アイデンティティは、同じ「場」に居るという隣接的な関係性と深く結びついているのである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
(戦略的)本質主義とは異なる共同性原理を明らかになったため、多文化共生の実現という一般的課題において重大な支障となる本質主義と構築主義のアポリアを乗り越えると共に、他の諸集団にも適用可能な「共生」概念を実証的に検討することができた。また、複数の集団の境界を越えるつながりに開かれた関係的主体のネットワーク(調査・研究者を巻き込む)についての理論としてエスニシティ論を再構築できた。
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