研究課題/領域番号 |
17K03298
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 金城学院大学 |
研究代表者 |
桑原 牧子 金城学院大学, 文学部, 教授 (20454332)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | フランス領ポリネシア / 核実験 / ハオ環礁 / 地域再建 / 仏領ポリネシア / ツアモツ諸島 / ツアモツ / 文化人類学 / 地域研究 / ポリネシア |
研究成果の概要 |
本研究は、フランスがフランス領ポリネシアで実施した核実験の人びとの生活への影響を研究するものである。核実験期に前進基地であったハオ環礁の環境汚染・健康被害と地域再建に向けた開発事業への住民の声を収集し、身体実践を参与観察した。そこでは、住民が核実験による環境・健康被害を抱えながら、地域再建を目指し開発事業に従事するのには、核実験以前の伝統的な生活ではなく、西欧の物資が入り、経済的に豊かであった核実験期の生活を取り戻すためであること、さらには、ハオ環礁住民であっても、個々の核実験の影響の受け方が異なることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
放射能被ばく被害の捉え方及び賠償交渉における立場の違いは、ネオコロニアルな政治やグローバル経済の地域ごとへの波及度合いの違いにあると概括してしまうと、性別、年齢、民族、職業などが異なる人々の個々の経験や暮らしを等閑視することになる。本研究ではそれを避け、実験地及び軍事基地となった環礁への核実験の影響を、住民の身体実践に焦点を当てて、島・環礁ごとに、さらには、個々の住民ごとにミクロに考察した。
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