研究課題/領域番号 |
17K03305
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 東亜大学 |
研究代表者 |
中村 八重 東亜大学, 人間科学部, 客員研究員 (00769440)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 韓国 / 対馬 / 観光 / ミドルマン / 文化人類学 / 移動 / 越境 |
研究成果の概要 |
本研究は、日韓の二国間関係に絶えず左右される構造の中にある対馬観光において、対馬の観光業に関わる韓国人と、日本人で韓国人業者と連携する観光関係者、島外から移住して観光関連産業に携わる日本人移住者をミドルマンとして扱い、彼らを対象に相互のイメージをいかに形成しているか分析した。日韓のミドルマンたちは、対馬における観光ビジネスに対する認識を変え、日本と韓国の人々をつなぎ融和をもたらす役割を果す一方で、日韓の国民国家に規定された相互のイメージの枠から抜け出せないことも明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は、ナショナリズムが先鋭化する国境地帯に位置する対馬の観光をミドルマンの視点から研究したことであった。従来の観光研究におけるホスト―ゲストの二分的関係分析があったため、見逃されがちであったミドルマンに注目し、異文化接触における単なる仲介者としてではなく、協働する他者たちとして位置づけ、彼らの活動を微視的な視点から分析した。大量の外国人観光客が押し寄せる東アジアの他地域でも起こりえる葛藤や摩擦、協働の事例として観光振興のもたらす問題を検討するための知見を提示した。
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