研究課題/領域番号 |
17K03306
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 園田学園女子大学短期大学部 |
研究代表者 |
浜口 尚 園田学園女子大学短期大学部, その他部局等, 教授 (30280093)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 捕鯨 / ホエール・ウォッチング / 生物資源の持続的利用 / 反捕鯨運動 / ドミニカ共和国 / ベクウェイ島 / ニューイングランド地方 / 捕鯨史 / 先住民生存捕鯨 / セントヴィンセント / ザトウクジラ / 地域振興 / 文化人類学 |
研究成果の概要 |
本研究では、捕鯨とホエール・ウォッチングの共存が可能であるか否かを検討し、可能であるならば、その枠組みの確立をめざして、ドミニカ共和国サマナ地域、セント・ヴィンセントおよびグレナディーン諸島国ベクウェイ島、アメリカ合衆国ニューイングランド地方において、現地調査を実施した。その結果、次のことが明らかになった。(1) 一時的に回遊してくる鯨類を対象として捕鯨を実施している地域においては、ホエール・ウォッチングは捕鯨の代替物にはならない。(2) 定住、あるいは一定期間滞在する鯨類を対象とした場合、①海域別、②季節別、③鯨種別により、捕鯨とホエール・ウォッチングの共存は可能となるかもしれない。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
同一系群(北大西洋系群)に属し、北大西洋一帯を回遊するザトウクジラの地域ごとに異なる利用法(ドミニカ共和国サマナ地域:ホエール・ウォッチング、セント・ヴィンセントおよびグレナディーン諸島国ベクウェイ島:捕鯨、アメリカ合衆国ニューイングランド地方:ホエール・ウォッチング)を現地調査のうえ、それぞれの特性を取りまとめ、比較検討した点に学術的意義がある。また、ザトウクジラのような回遊性鯨類を対象とする捕鯨が実施されている地域においては、ホエール・ウォッチングは捕鯨の代替産業にならないことを明示した点に社会的意義がある。
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