研究課題/領域番号 |
17K03310
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 宮城学院女子大学 (2020-2022) 国立民族学博物館 (2017-2019) |
研究代表者 |
永田 貴聖 宮城学院女子大学, 現代ビジネス学部, 准教授 (80551093)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 複数エスニシティ・ナショナリティ関係 / 在日コリアン / フィリピン / 移民 / フィリピン人 / 複数エスニシティ・ナショナリティ / 移民研究 / フィリピン人移民 / コミュニティ・カフェ / 東九条 / 社会関係 / 在日フィリピン人 / 社会関係群 / カトリック / 文化人類学 |
研究成果の概要 |
本研究では、フィリピン人移民研究の視点から、京都市・東九条地域において、日本人・在日コリアン・フィリピン人の「複数エスニシティ・ナショナリティ関係」が構築される次の過程に注目した。1、多文化交流サロンに集まるフィリピン人たちの同施設内での活動と地域の人びとと関係する過程、2、東九条マダンの活動に注目し、日本人、在日コリアンの関係にフィリピン人たちがかかわる過程、3、E9シアターや、東九条若手演劇活動家、コミュニティカフェにおいて関係が構築される過程である。この複数エスニシティ・ナショナリティ関係はより動態的に変化し続ける過程に入っている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これらの動向に注目することは、日本国内における、日本人と複数の出自の海外移住者が関係を形成する研究への大きな貢献となる。今後は、海外のフィリピン人移住者研究、在外コリアン研究にも発信し、フィリピン人移民、在外コリアンそれぞれが同胞以外の人びとと関係する過程に注目するという視点を導入する。さらに、移民研究という視点からみたとき、特定の民族・国籍の移民集団に焦点を当てるという従来型の研究方法ではみえなかった複数エスニシティ・ナショナリティ関係への動態に注目するという新たな展望を構築することになる。このような関係の拡大は進んでおり、今後も目が離せない動向である。
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