研究課題/領域番号 |
17K03312
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 北海道博物館 |
研究代表者 |
池田 貴夫 北海道博物館, 研究部, 学芸部長 (30300841)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 百人一首 / 板かるた / 節分 / 落花生 / 七夕 / ロウソクもらい / 観楓会 / 下の句かるた / 民俗学 |
研究成果の概要 |
本研究では、かつて北海道で繰り広げられた民俗再編のうねりを明らかにすべく、(1)冬の百人一首(取り札が木製の「板かるた」の風習)、(2)節分の落花生撒き、(3)七夕のロウソクもらい、(4)秋の観楓会(かんぷうかい)という、北海道で特徴的かつ広域的に拡がった4つの季節行事に焦点を当てた。これら4つの季節行事については、そもそも伝播、生成、波及の時期や背景についての事実関係の精査が遅れていた。したがって、これらの行事がいつ頃北海道に伝播し(で生成され)、波及していったのか、その背景としてどのような推進力が働いていたのか、明らかにできるものを明らかにするとともに、現時点で言えることを整理した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多くの移住者を受け入れ、かつ本州以南と多様なつながりを持つ北海道の民俗に視点を置くことで、本州以南で失われた民俗の様相も明らかになるなど、北海道から日本の民俗史に対して発信できる情報が少なからずある。その発信は、日本民俗学における北海道の存在意義を高めていくことにつながる。また、本研究により、かつて北海道で繰り広げられた民俗再編のうねりのなかに、北海道独自の文化的創造力の軌跡を見ることができる。それらを広く公表・普及し、北海道の魅力とアイデンティティを再発見・発信する機会を提供していくことは、北海道の活力向上に向けた一助となるものと考える。
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