研究課題/領域番号 |
17K03314
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎法学
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
橋本 誠一 静岡大学, 人文社会科学部, 教授 (90208447)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 紛争解決 / 代言人 / 地方名望家 / 人的ネットワーク / 地域社会 |
研究成果の概要 |
明治の初めに「三百代言」という言葉が生まれ、以来今日に至るまで弁護士などに対する非難めいた言辞として用いられてきた。しかし、その実態は必ずしも明らかではなかった。そこで本研究は、明治期に「三百代言」と呼ばれた人々の実相に迫るべく、神奈川県立公文書館寄託「飯田家文書」を活用し、松尾治太郎という代人(免許をもたない代言人)の13年間に及ぶ活動を多面的に分析した。その結果、旧来の「三百代言」という否定的なイメージとは異なり、地域の社会的ネットワークの中で一定の信頼関係を維持しながら活動していたという代人像を析出することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来、無免許代言人(代人)は「三百代言」などと否定的に捉えられてきたにもかかわらず、その活動実態は必ずしも実証的に解明されていたわけではなかった。そこで本研究は、代人松尾治太郎の13年間に及ぶ活動実態を多面的に明らかにしたうえで、これまでの「三百代言」イメージの修正を迫っている。その意味で、本研究の成果はこれまでの明治期の在野法曹史研究を一歩前進させるものとなっている。
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