研究課題/領域番号 |
17K03331
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎法学
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研究機関 | 京都薬科大学 |
研究代表者 |
野崎 亜紀子 京都薬科大学, 薬学部, 教授 (50382370)
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研究分担者 |
橋本 努 北海道大学, 経済学研究院, 教授 (40281779)
嶋津 格 獨協大学, 法学部, 特任教授 (60170932)
川瀬 貴之 千葉大学, 大学院社会科学研究院, 准教授 (90612193)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 集合的意思決定 / 正義 / 自由 / リベラル・ナショナリズム / プロフェッショナリズム / 専門知 / 社会福祉国家 / 専門家集団 / リベラリズム / 多様性 / ナショナリズム / 公私 / グローバルジャスティス / 幸福 / 自生的秩序 / 自由と協働 / 集団的意思決定 / 自律的個人 / 正しさ / 熟議 / 新厚生主義 / グローバル・ジャスティス / 自己決定 / 民主主義 |
研究成果の概要 |
本研究は、集合的意思決定のあり方を問う規範的・正義論的理論の構築を目的とした。国際学会での個別報告を含め個々の研究を進めた上で、国際学会ではワークショップを開催した(Collective Decision Making in a Theory of Justice at IVR World Congress 2019)。これらの議論を踏まえて、多様な個人の自由と一定の集合性/集団性の維持尊重とが相互に基盤となり、相補的機能を果たすこと示した。具体的には、社会福祉国家を基礎付ける自由の理論、リベラル・ナショナリズムの理論、また専門知とリベラリズムの理論への接続という成果に結実させた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、個人の自由を基盤とする社会秩序の維持に向けたリベラルプロジェクトの一環に位置づけられる。個人の尊重を正義の基底に置くリベラルプロジェクトに於いて、個人を支える集団性・集合性という理解は論争的であり、その相補性の積極的理論展開は不十分であった。国家および専門家集団といった集団性・集合性を、個人の尊重と接続しこれを尊重する(すなわち正義論として)積極的肯定的に理論提示を行ったことは、リベラルプロジェクトという学術的取り組みへの貢献ととともに、社会の現実としての個人を支える集団性・集合性についての納得と説得を支える語の提供という点から社会的意義を有する。
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