研究課題/領域番号 |
17K03333
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎法学
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
武藏 勝宏 同志社大学, 政策学部, 教授 (60217114)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 制定法文書法 / 委任立法 / 承認型手続 / 否認型手続 / 二次立法審査委員会 / 議会法 / ソールズベリー慣行 / ストラスクライドレビュー / クロスベンチ / 制定法文書 / 行政監視機能 / 国政調査権 / 議事運営権 / 議会事前審査手続 / 非対称的二院制 / 両院間調整メカニズム / 両院制 |
研究成果の概要 |
本研究は、イギリス貴族院における制定法文書の審査・承認の手続と機能を検証し、二院制下の議会の委任立法に対する統制の有効性を考察することを目的とする。イギリスでは、専門的技術的観点から実体審査を行う二次立法審査のための審査委員会が設置され、特に貴族院で政策的審査が活発に行われているものの、制定法文書の承認手続に庶民院の優位性はない。本研究では、両院間の不一致による行政立法の停滞を回避する等の観点から、貴族院が拒否権を有する手続を見直し、授権法において、委任立法の必要性、緊急性に基づいて、審議期間に一定の期限を付して庶民院の優越を規定するなどの両院間の調整メカニズムの手続の必要性を提言した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
委任立法の増大は、専門性、機動性の観点から、現代の行政国家において不可避となっている。このことは、議会に付与された立法権限の行政府への過度な委譲をもたらすこととなり、議会の委任立法に対する有効な統制を確立することが急務となっている。本研究は、こうした議会に求められる喫緊の課題に解決策を提示するものとして、社会的な意義を有する。また、本研究は、ドイツ、フランス、日本を交えた議院内閣制議会との比較検討の上に、イギリス議会、特に貴族院の委任立法に対する精査機能の観点から、二院制の役割と両院間調整メカニズムについて検証を行うものであり、比較憲法や政治制度論等の学術的観点からも意義を有するものである。
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